膨張日誌

破裂しないように膨らませて下さい

一滴

信じられないことが、ごく偶にあったりする。

 

在宅ワークを辞めてから少しずつ仕事を探してみているものの、なかなかコレダ!という職が見当たらない。細い枯れ枝のようなメンタルの私にとっての一般就労は限りなく高い壁だし、かといってそういった精神障害部門の雇用は枠が狭すぎる。この間も就労支援機関での短時間労働の仕事を問い合わせてみたけれどやはり「定員に達しているので…」とお断りされてしまった。

数年前から就労関係でお世話になっている相談員さんが居て、その方に「一般の短時間アルバイトを探しても見つからない、在宅ワークも辞めてしまった、就労支援の機関はどこも定員いっぱいです、どうしたらいいんでしょう…」と弱り果てて相談をしてみた。相談員さんは「本当は体力づくりのために支援機関で慣れていくのがいいんだけども…」と話す。正直「もう行き場所がない」と感じて絶望してしまった。

と思った矢先、

「あなた!アルバイトをしてみない?」とはっきりした口調で一言。正に鶴の一声だった。初めは唐突で話を呑み込めなかったけど、どうやら相談員さんのつてで私に向いている仕事(アルバイト)があるらしく、紹介したいと言われた。一般就労が出来るようになるまで面倒を看てくれるらしい。

涙が出そうだった。半年近くブランクを作ってしまったうえに職歴もボロボロの私を拾ってくれるかもしれない。これは大チャンスだ。恋人や親にも話をした。両者ともに関係の深い職なので良い面と悪い面を両方とも語ってくれたが、結局条件的に見て背中を押してくれた。

夏は暑い。通勤は自転車。仕事は体力勝負。へとへとになるのは間違いない。それでも仕事がしたい。いい加減惨めさが染みついた心を洗い流したい。採用されたら今回こそ辞めたくない。辞めない。